
逆SEOとは、ユーザーに閲覧してほしくないページの検索順位を下げるための対策をいいます。
新たにホームページを開設して検索キーワードに対する対策を行ったり、SNS等、外部のサイトに登録して検索結果の上位に表示させることで、ターゲットとするページの順位を相対的に下げていきます。
この記事では、
- 「なぜ逆SEOが誹謗中傷対策として有効なのか」
- 「インターネット上の誹謗中傷でお困りのときに逆SEOをどう活用すべきなのか」
について弁護士が解説いたします。
逆SEOが誹謗中傷対策として有効な理由
検索順位と閲覧率
検索エンジンを利用するユーザーが表示された検索結果を目にする割合は、検索順位によって大きく変わります。
閲覧にされる確率が圧倒的に高いのは、当然ながら、検索結果1位に表示されるページです。
2位、3位と順位が下がるにつれて閲覧される率は徐々に下がっていき、2ページ目以降になると閲覧者が大幅に減少すると言われています。
また、下位に表示されるページは上位のページと比べて情報の信頼性が低いとユーザーから判断されがちです。
インターネットで集客する会社が、検索結果の上位に自社のページを表示させるための対策(SEO)に多大なリソースを割いているのはこれが理由です。
誹謗中傷対策として逆SEOが有効な理由
では、誹謗中傷がされているページの検索順位を落とすことができたらどうなるでしょうか?
そのページを目にするユーザーの数を激減させ、事業運営における実害を大幅に軽減させることができます。
これが、誹謗中傷対策として逆SEOが有効な理由です。
逆SEOでは新たにホームページを公開するなど積極的な情報発信を行うため、自社の事業やサービスをアピールできるという副次的な効果も期待できます。
削除請求

インターネット上の誹謗中傷でお困りのとき、多くの方が思い浮かぶ対策は削除請求でしょう。
「逆SEOではなく削除請求をすればいいのではないか」と思われた方がいらっしゃるかもしれません。
しかし、誹謗中傷の問題は削除請求だけで解決するとは限りません。
誹謗中傷の問題を解消するためには、逆SEOと削除請求を同時進行で行うのが最善です。
削除請求とは
削除請求は投稿者やサイトの管理者に対して法的な根拠に基づいて投稿の削除を求める手段です。
削除請求では交渉や裁判などの法的な手続を踏むため、法律の専門家である弁護士に手続をご依頼いただくことで実効性を高めることができます。
削除請求は誹謗中傷対策として有効な手段であることは間違いなく、うまくいけば問題の根本的な原因を取り除くことができます。
しかし、削除請求だけでは不十分な場合があります。
常に削除できるとは限らない
削除請求により誹謗中傷の削除を実現するためにはいくつかの障壁があります。
法律的な主張を適切に行うことで削除を実現できることが多い一方、目的達成までにはいくつかのハードルがあるのも事実です。
たとえば医療機関のように専門性の高い業種で事実無根の投稿をされた場合、投稿された内容が事実かそうでないかの評価そのものが難しいケースがあります。
また、サイト管理者が海外の事業者である場合も削除の実現が難しいことがあります。
このように、削除請求は100%問題を解決できる手段ではないのです。
いたちごっこになるおそれ
インターネット上の誹謗中傷は非常に拡散しやすい特徴があります。
たとえば、複数のサイトに誹謗中傷が投稿される、まとめサイトに転載される、SNSで拡散されるということがよく起こります。
このような場合、1つのサイトを削除できても別のサイトが表示されてしまい、「いたちごっこ」の状態に陥ってしまうことがあります。
削除請求と逆SEOの比較
削除請求と逆SEOのメリットとデメリットをまとめると次のようになります。
削除請求 | 逆SEO | |
---|---|---|
メリット | ・問題のページや投稿を削除することで、誹謗中傷被害を根本から解消できる | ・問題のページの検索順位を下げることで実害を減らすことができる ・事業のアピールと同時に行うことができる |
デメリット | ・100%削除できるとは限らない ・転載されると改めて対策を行う必要がある |
・誹謗中傷の投稿を削除できるわけではない ・検索順位の変動により再び上位表示される可能性がある |
誹謗中傷でお困りのときは、削除請求と逆SEOを同時に行うことで最大の効果が期待できます。
つまり、交渉や裁判手続により問題となっているページや投稿の削除を求めつつ、検索順位を下げるための対策を行う方法です。
人の体に例えるなら、病気の原因を取り除くための治療を行いつつ、痛みを和らげるための措置をとることによって健康を取り戻すという手法です。
誹謗中傷対策を誰に依頼するか
逆SEOはホームページ制作会社などで行っているところがあります。
逆SEOとひとことで言ってもどのような対策を行ってくれるかは業者によって様々ですので、過去に逆SEOの依頼を受けた実績があり、実効性のある対策を提案してくれる業者を選ぶべきでしょう。
削除請求は弁護士に依頼することで手続を代理で行ってもらうことができます。
誹謗中傷対策を謳う業者は多いですが、弁護士資格を有さない者が削除請求を代行することは「非弁行為」という違法行為に当たりますので注意が必要です。
最後に
たくみ法律事務所は、削除請求のノウハウを有する弁護士が所属し、会社の誹謗中傷問題に取り組んでいます。
また、当事務所の代表弁護士が代表取締役を務める株式会社タクミは、インターネット上の誹謗中傷を逆SEOで解決した実績を有しています。
たくみ法律事務所と株式会社タクミにご依頼いただくことで、削除請求と逆SEOを同時に行い、誹謗中傷問題をワンストップで解決することができます。
法人・個人事業主からのご相談は相談料無料で承っております。
インターネット上の誹謗中傷でお困りの方は、たくみ法律事務所の弁護士にお気軽にご相談ください。
弁護士費用
着手金 | 報酬 | |
削除請求(任意交渉) |
55,000円 | 55,000円~11万円 |
サジェスト対策 |
55,000円 | 55.000円 |
発信者情報開示請求(仮処分申立) |
22万円 | 22万円 |
発信者情報開示請求(訴訟) |
22万円 | 22万円 |
削除請求(仮処分申立) |
22万円 | 22万円 |
削除請求(訴訟) |
22万円 | 22万円 |
損害賠償請求(任意交渉) |
11万円 | 回収額の20% |
損害賠償請求(訴訟) |
22万円 | 回収額の20% |
逆SEO |
33万円~ | 33万円~ |